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家づくりの参考にモデルハウスをご見学いただけます。空間の広がりや素材の質感を実際に体感してみてください。
© MAI Architecture & Construction
POINT 01
日本は世界有数の地震多発国です。1854年の伊賀上野地震をはじめ、直下型地震も数多く発生しており、今後も発生が想定されています。また、南海トラフ地震のリスクも高まりつつあります。住まいの耐震性能は、こうした前提を踏まえたものでなくてはなりません。
我が国では、建築基準法により地震に対して一定の強さを持つ建物を建てることが義務付けられています。この基準が「耐震等級1」です。ただし、これは法律で定められた“必要最低限の強さ”と捉えてください。大きな地震でも倒壊や損壊を免れるためには、耐震等級1よりも強い、等級2または等級3を基準とする必要があることが研究で示されています。そのため、マイ工務店では最高等級である「耐震等級3」を基準に設計を行っています。
耐震等級3は「構造計算」によって証明されます。構造計算を行うためには、構造を構成するすべての部材の強度が明確であること、さらに接合部にも強度の基準があることが必要です。マイ工務店が採用している耐震構法SE構法では、信頼性の高い部材のみを使用し、接合部の強度も実験等で検証しています。これらのデータをもとに、立体解析による構造計算プログラムを用いて、すべての住まいの安全性を確認しています。
私たちが採用しているSE構法は、阪神・淡路大震災をきっかけに開発された木造構法です。地震で倒壊した木造建築を目の当たりにした開発者が、「大地震でも壊れない木造住宅を日本中に広めたい」という一念で開発に着手しました。実際、その後に発生した中越地震、東日本大震災、そして熊本地震においても、SE構法で建てられた住宅は1棟も壊れなかったとされています。私たちは、その技術者の思いに敬意を抱き、SE構法を採用しています。
SE構法の詳細はこちら
POINT 02
近年、住宅の省エネ化やゼロ・エネルギーハウス(ZEH)の普及に伴い、住宅の高断熱化や高気密化が注目されるようになりました。マイ工務店では、それらに先駆けて高断熱・高気密に取り組んでいます。
高断熱住宅とは、その名の通り断熱性能が高い住宅のことです。それでは、なぜ高断熱住宅が良いのでしょうか?それは、家全体を断熱材ですっぽりと覆うため、家全体が暖かくなり、部屋間の温度差が少なくなるからです。そのため、暖房器具を置いているリビングやキッチンはもちろんのこと、無暖房の浴室やトイレ、廊下などもヒヤッとすることがなくなります。このことは、冬の浴室などで発生する「ヒートショック」などの事故を防ぐことにもつながります。
断熱性能の高い家に引っ越した方のご感想でよく耳にするのが「体が楽になった」という言葉です。これはどういうことでしょう? 私たちの体は熱を作り出し体温を維持します。しかし、断熱性能が低い家はその熱をどんどん奪い取ります。熱は高いところから低いところへ移動する性質があるからです。そして、熱を奪われ続ける体は疲れてしまうのです。その点、高断熱の家では体の熱が奪われることがありません。これが「体が楽」な理由なのです。
住宅の断熱性能は「断熱等性能等級」で示されます。2022年10月の改正により、現在は7段階に分けられています。マイ工務店では、その中でも上から2つ目の「等級6」を目安に設計を行っています。
ただし、冬期の日射取得や眺望といった「暮らし心地」をより良くするため、開口部の設け方やサッシの選び方によっては等級6に達しない場合もあります。等級6は絶対的な指標ではなく、設計段階での目安としてご理解ください。
断熱性能を得るためには、床・壁・天井と家全体を隙間なく断熱材でくるむ必要があります。断熱材にはさまざまな種類がありますが、マイ工務店が採用しているのは環境先進国カナダで開発された現場発泡吹付けウレタン断熱材「アイシネンLDフォーム」です。
アイシネンLDフォームは、通常の断熱材と異なり、壁の内側に吹き付けて空気を含んだフォームを発泡させるのが特徴。優れた柔軟性があるため躯体に追従し剥離・脱落の心配がなく、また極めて水を吸いにくいなど、優れた特徴があります。
高い品質の証である「生涯保証書」が発行されるのも大きな特徴と言えます。
マイ工務店ではプランの提案段階で、断熱性能などの温熱環境や光熱費をシミュレーションしてご説明します。これにより、ご入居後の住み心地を事前に確認することができます。
シミュレーションに使用するのは「Energy ZOO(エナジー・ズー)」という温熱・省エネ計算プログラム。建物躯体の設計データを入力することにより、断熱性能や室温、光熱費等がどのように変化するかを瞬時に計算。温熱性能を確認した上で詳細設計、着工と進むため安心です。
高断熱化とセットで語られることの多い「高気密化」。しかし、そのメリットは意外に知られておらず、そのため「高気密住宅は息苦しい、汚れた空気がこもりやすい」などの誤った認識が流布されます。
高気密住宅のメリットは「換気の効率が高まる」につきます。気密が高まるほど、家全体の空気を効率よく入れ替え、こもった空気をきれいに排出できるのです。また、汚れた空気を排出し新鮮な空気を取り込むため、息苦しいこともありません。
気密の性能はC値という数値で示されます。これは、家全体の床面積に対して、どのくらい隙間があるかを示す数値です。数値が小さいほど、気密性能が高いことになります。
その中で、マイ工務店ではC値=0.5以下を基準に家づくりをしています。大手ハウスメーカーのC値が0.6〜1.0、さらに気密性能を高めにくいプレハブ系の住宅では2.0〜5.0ですから、それらを大きくしのぐ数値といえます。
気密性能は断熱性能と異なり、設計段階で決めることができません。施工の段階ですき間なく施工できるかどうかに左右されます。施工の精度が気密性能に直結すると考えて良いでしょう。
そのため、マイ工務店では、施工の途中段階で気密性能を実測し、もしも自社基準を下回るようであれば、原因を突き止めるようにしています。完成後に改善の難しい気密性能は、施工段階での確認が大切だと考えています。
*断熱材に「アイシネンLDフォーム」を使用した場合は、気密測定がセットとなっています。それ以外の断熱材の場合、気密測定はオプション対応となります。
POINT 03
これからの社会が目指す「エネルギーをできるだけ使わない暮らし」その実現への道筋はいくつもあります。私たちマイ工務店が考えるのは「建築手法により省エネを実現すること」。住宅と外部の自然環境とのつながりを調べて、自然のエネルギーを暮らしに活用することです。
エネルギーを使わずに、冬を暖かく、あるいは夏を涼しく過ごすにはどうしたらよいでしょうか?
ひとつの解答として「自然のエネルギーを上手につかう」ということがあります。具体的には、太陽の光の熱や明るさ、あるいは建物周辺を吹く風を家の中に取り込み、室内を暖かくしたり涼しくしたりする工夫です。これを「パッシブデザイン」と言います。パッシブデザインは、省エネに有用な設計手法として、世界中で導入されています。
パッシブデザインをさらに具体的に紹介しましょう。冬は太陽の高度が低くなるため、窓を大きくすることにより太陽の光が室内の奥まで届きます。この光をそのまま明るさや日なたのポカポカとした暖かさとして活用するのはもちろんのこと、日の当たる場所に石やタイルなど蓄熱性の高い材料を用いることで、昼間に熱を蓄えて夜に熱を放出してくれます。日が沈んでも、太陽光の熱の恩恵をうけることができるのです。
冬に室内に入ってくる太陽の日射熱をηAH値(イータ・エーエイチ)と言います。この数字が大きいほど、冬にパッシブデザインの恩恵をたくさん受けることになります。日射熱の多くは窓から住宅内に入りますが、外壁や天井などからも日射熱は入ります。そのため、窓だけでなく、外壁などの熱の伝わり方も考慮することになります。
マイ工務店ではηAH値を2.5以上と自社基準で定め、冬でも暖かい家づくりを目指しています。
マイ工務店の家がηAH値に優れるのには理由があります。それは、耐震構法SE構法を採用しているからです。SE構法はフレームで建物を支えるため、壁面のほとんどを窓にすることが可能です。また、室内の壁を少なくでき、大きな吹き抜けを設けることができます。
このように、光の入り口となる大きな開口部と、光の通り道となる吹き抜けや大空間を作れるSE構法は、耐震だけでなくパッシブデザインに大きく役立っています。
春になって暖かな季節や秋口には、外の爽やかな風を室内に導入したくなります。そのための風の取り込み口や室内の風の通り道を考えておくことも、パッシブデザインにとって大切です。
さらに、真夏には室内の熱い空気を外部へ放出する経路も考えておくことが必要です。また、冬とは逆に太陽の日射熱を室内に入れない工夫も必要です。躯体の断熱性能を高めて室内に熱を伝えないほか、直射日光を室内に入れない工夫もしなければなりません。
夏に室内に入ってくる太陽の日射熱をηAC値(イータ・エーシー)と言います。この数字が小さいほど、外の暑さをブロックしていることになります。日射熱は主に窓から入るため、日差しを遮る工夫が重要です。あわせて、建物外皮の断熱性能を高め、外部の熱を室内に伝えにくくします。特に、直射日光にさらされた屋根からの熱を室内に伝えない断熱は重要です。
マイ工務店ではηAC値を1.5以下と自社基準で定め、夏に涼しい家づくりを目指しています。
夏の日差しをさえぎるには、深い軒(のき)や庇(ひさし)が有効です。軒や庇のある建物は伝統的な日本建築に見られる様式です。日本人は古くから夏を涼しく過ごす建築様式を取り入れていたのです。
また、軒や庇は雨の多い日本において、建物の壁面に雨が直接当たるのを防げます。これは、侵入した水分による壁内部の腐食などを防ぎ、住宅の寿命を延ばすことにもつながります。
太陽の軌道は決まっていますから、季節ごとの日射はコンピュータでシミュレーションすることが可能です。これにより、冬の日射熱の取得や夏の遮熱を検討することができます。また、同時に近隣の高い建物が影を作ってしまうなどの影響も併せて検討します。
検討した結果に基づき、建物の配置や向き、窓のレイアウトや大きさを決めて、設計に落とし込んでいきます。
マイ工務店ではプランの提案段階で、断熱性能などの温熱環境や光熱費をシミュレーションをしてご説明します。これにより、ご入居後の住み心地を事前に確認することができます。
シミュレーションに使用するのは「Energy ZOO(エナジー・ズー)」という温熱・省エネ計算プログラム。建物躯体の設計データを入力することにより、断熱性能や室温、光熱費等がどのように変化するかを瞬時に計算。温熱性能や燃費を確認した上で詳細設計、着工と進むため安心です。
省エネルギー住宅の究極の目標は、外部からエネルギーを調達しなくても暮らしていける住宅です。その一里塚となるのが、ゼロエネ住宅(ZEH)です。太陽光発電などで創るエネルギーと、暮らしで消費するエネルギーの収支を整え、実質ゼロを目指します。
ただし、ZEHには相応の設備投資が必要となるため、シミュレーションによる検討が欠かせません。マイ工務店では、家の燃費や創エネルギーの効率を長期視点で考え、最適なご提案を行っています。
POINT 04
冷暖房設備の快適さは、ずっと暮らしていく家の居心地を大きく左右することもあり、多くの方がこだわられます。一方で、見落とされがちなのが「換気」。室内の空気を呼吸により体内に取り込んでいる私たちにとっては、温熱環境と同じぐらい気を配りたいものなのです。
人間は空気中の酸素を体内に取り込んで二酸化炭素を排出します。それ以外にも、人が生活することにより、ホコリや匂い、水蒸気などが発生します。これらを排出し、新鮮な外の空気を取り込むには連続した換気が必要です。また、しっかりした換気を行うためには、住宅の気密性能が関係してきます。気密性能が低い家では、排気ファン周辺の空気だけが交換されてしまう「ショートサーキット」という現象が生じ、家全体の汚れた空気が滞留してしまうからです。
住宅の換気システムとして多く採用されるのが、第一種換気と第三種換気です。その違いは、給気をファンで行うか、自然吸気にするかの違いです。第一種換気システムの方が、機械で給気するため安定した換気が行えます。また、「熱交換換気装置」を備えることで、換気による熱損失を抑えられるというメリットもあります。ただし、機器が増える分、費用は高くなります。
マイ工務店では、お客さまの暮らし方などを総合的に判断し、第一種または第三種のいずれかをご提案しています。
暮らしの省エネ化が推進されるとともに、冷暖房機器の効率化が多くの建築士や工務店によって提唱されています。ただし、効率化を追求するあまり、暑さ寒さを我慢する暮らしは本末転倒だと私たちは考えています。また、暑がり、寒がり、エアコンの風が苦手と温熱環境に対するご要望はお客さまそれぞれ。ご要望に合わせて、エアコンの配置やときには床暖房の採用など、最適な冷暖房設備を取り入れることをマイ工務店ではおすすめしています。
薪ストーブは、エアコンとは異なり遠赤外線の輻射熱で体を芯から温めてくれます。また、暖かさが家全体に行きわたる、おすすめの暖房器具です。さらに、夜にゆらめく炎を眺めているだけで心が安まります。エアコンとは異なり、薪の準備や着火などの手間はかかりますが、それを差し引いても捨て難い心地よさがあるのが薪ストーブです。マイ工務店のモデルハウスにも薪ストーブを設置しています。冬期は体感いただくことが可能ですので、ぜひご来場ください。