高断熱高気密が標準仕様 Concept 07
近年、住宅の省エネ化やゼロ・エネルギーハウス(ZEH)の普及に伴い、住宅の高断熱化や高気密化が注目されるようになりました。マイ工務店では、それらに先駆けて高断熱・高気密に取り組んでいます。その理由は、省エネ性能以外に、暮らす人の快適さや健康と住宅の高断熱化や高気密化が関係があることを学んでいたからです。
近年、住宅の省エネ化やゼロ・エネルギーハウス(ZEH)の普及に伴い、住宅の高断熱化や高気密化が注目されるようになりました。マイ工務店では、それらに先駆けて高断熱・高気密に取り組んでいます。その理由は、省エネ性能以外に、暮らす人の快適さや健康と住宅の高断熱化や高気密化が関係があることを学んでいたからです。
高断熱住宅とは、その名の通り断熱性能が高い住宅のことです。それでは、なぜ高断熱住宅が良いのでしょうか?それは、家全体を断熱材ですっぽりと覆うため、家全体が暖かく、部屋間の温度差が無くなるからです。そのため、暖房器具を置いているリビングやキッチンはもちろんのこと、無暖房の浴室やトイレ、廊下などもヒヤッとすることがなくなります。
このことは、冬の浴室などで発生する「ヒートショック」などの事故を防ぐことにもつながります。
断熱性能の高い家に引っ越した方のご感想でよく耳にするのが「体が楽になった」という言葉です。これはどういうことでしょう?
私たちの体は熱を作り出し体温を維持します。しかし、断熱性能が低い家はその熱をどんどん奪い取ります。熱は高いところから低いところへ移動する性質があるからです。そして、熱を奪われ続ける体は疲れてしまうのです。
その点、高断熱の家では体の熱が奪われることがありません。これが「体が楽」な理由なのです。
住宅の断熱性能は「断熱等性能等級」という段階分けで示されます。2022年10月に等級の改正が行われ、現在は7段階に分けられています。
マイ工務店の家は、その中で上から2つ目の「等級6」を目安に設計をおこなってます。ただし、冬期の日射取得や眺望といった「暮らしごこち」をより良くするため、開口部の設け方やサッシの選び方によっては等級6に達しない場合もあります。
等級6は絶対的な指標指標ではなく、設計段階での目安であるとご理解ください。
断熱性能を得るためには、床・壁・天井と家全体を隙間なく断熱材でくるむ必要があります。断熱材にはさまざまな種類がありますが、マイ工務店が採用しているのは環境先進国カナダで開発された現場発泡吹付けウレタン断熱材「アイシネンLDフォーム」です。
アイシネンLDフォームは、通常の断熱材と異なり、壁の内側に吹き付けて空気を含んだフォームを発泡させるのが特徴。優れた柔軟性があるため躯体に追従し剥離・脱落の心配がなく、また極めて水を吸いにくいなど、優れた特徴があります。
高い品質の証である「生涯保証書」が発行されるのも大きな特徴と言えます。
マイ工務店ではプランの提案段階で、断熱性能などの温熱環境や光熱費をシミュレーションをしてご説明します。これにより、ご入居後の住み心地を事前に確認することができます。
シミュレーションに使用するのは「Energy ZOO(エナジー・ズー)」という温熱・省エネ計算プログラム。建物躯体の設計データを入力することにより、断熱性能や室温、光熱費等がどのように変化するかを瞬時に計算。温熱性能を確認した上で詳細設計、着工と進むため安心です。
高断熱化とセット語られることの多い「高気密化」。しかし、そのメリットは意外に知られておらず、そのため「高気密住宅は息苦しい、汚れた空気がこもりやすい」などの誤った認識が流布されます。
高気密住宅のメリットは「換気の効率が高まる」につきます。気密が高まるほど、家全体の空気を効率よく入れ替え、こもった空気をきれいに排出できるのです。また、汚れた空気を排出し新鮮な空気を取り込むため、息苦しいこともありません。
気密の性能はC値という数値で示されます。これは、家全体の表面積に対して、どのくらいすき間があるかを示す数値です。数値が小さいほど、気密性能が高いことになります。
その中で、マイ工務店ではC値=0.5以下を基準に家づくりをしています。大手ハウスメーカーのC値が0.6〜1.0、さらに気密性能を高めにくいプレハブ系の住宅では2.0〜5.0ですから、それらを大きくしのぐ数値といえます。
気密性能は断熱性能と異なり、設計段階で決めることができません。施工の段階ですき間なく施工できるかどうかに左右されます。施工の精度が気密性能に直結すると考えて良いでしょう。
そのため、マイ工務店では、施工の途中段階で気密性能を実測し、もしも自社基準を下回るようであれば、原因を突き止めるようにしています。完成後に改善の難しい気密性能は、施工段階での確認が大切だと考えています。
*断熱材に「アイシネンLDフォーム」を使用した場合は、気密測定がセットとなっています。それ以外の断熱材の場合、気密測定はオプション対応となります。